認定看護師

チーム医療を支えるスペシャリストたち

当院には18名の認定看護師が在籍しており、それぞれが専門分野のスペシャリストとして質の高いケアを提供しています。認定看護師は豊富な経験と専門知識を活かし、患者さん一人ひとりに最適なサポートを行います。多職種協働におけるキーパーソンとして、日々研鑽を積み重ねながら、チーム医療を支えています。

皮膚排泄ケア認定看護師 3名

私たちは褥瘡(床ずれ)をはじめとする創傷、ストーマ(人工肛門・人工膀胱)、失禁ケアを専門に行う認定看護師です。

私達の分野で特徴的なストーマケアにおいては、入院時から退院後の生活を見据えたケアを提案し、退院後もストーマ外来で継続したサポートを行います。また、訪問看護ステーションや施設など、地域との連携したサポートも積極的に行い、患者さんにより満足していただける医療や安心できるケアが継続されるよう精力的に活動しています。

認知症看護認定看護師 2名

認知症状を抱える患者さんにとって、入院による環境変化や治療は大きなストレスとなり、認知症状が悪化することや認知機能や身体機能の低下に繋がる場合があります。患者さんの視点に立って考え、苦痛・不安の軽減、もてる力に働きかける看護の実践、スタッフからの相談、研修、認知症ケアチームの活動を通じて認知症看護の質の向上に努めています。「認知症状を抱える患者が安心して治療を受けられる病院」を目指して取り組んでいきます。

クリティカルケア認定看護師 6名

クリティカルケア認定看護師の役割は、生命の危機的状態(クリティカル期)にある全ての患者さん・ご家族に対して、場所などにとらわれることがないシームレスな看護ケアを行うことです。主に重症化回避、合併症予防、早期回復へ向けた援助を行い、少しでも早く日常を取り戻すことができるよう活動しています。

緩和ケア認定看護師 3名

「緩和ケア」は必要な時期に、患者さんの体や気持ちのつらさを和らげるなどの目的で介入し、専門的な知識や経験を活かしながら多職種協働で、患者さんやご家族にとって大切なことを共有できる存在を目指し、チームとして活動しています。

ご家族への配慮や家族看護にも力を注ぎ、公認心理師や医療相談員、薬剤師や管理栄養士などと協働しながら、患者さんとご家族の生活の質を高められるよう継続的な関わりを行なっています。

がん薬物療法認定看護師 2名

抗がん剤治療を受けられる患者さんやご家族は、病気そのものの不安だけでなく副作用やそれに伴う外見や生活の変化など、多くの不安や悩みを抱えておられます。私たちは、患者さん一人ひとりが安心・安全な環境で抗がん剤治療を継続できることや、生活スタイルを尊重した支援が重要と考えています。患者さんやご家族がもつ力を最大限に引きだし、「自分らしさ」を大切に生活できるようサポートいたします。

新生児集中ケア認定看護師 1名

新生児は生まれると自分で呼吸を始めたり、口からミルクや母乳を飲み始めたり環境が劇的に変化します。私たちは母親や新生児の情報から病状を予測し、重篤化を予防するよう援助します。そして、話すことが出来ない新生児のサインを受け取り、援助のタイミングを考え、新生児にとってよりよい環境を考え実践しています。

感染管理認定看護師 1名

疫学的知識に基づき医療関連サーベイランスの実践、感染予防・管理システムを構築、感染予防策の実践等を行います。感染対策チームでも中心的な役割を担い、組織横断的活動を行っています。また看護部感染対策小委員会と協働し、現場の問題を改善できるよう指導・教育を行っています。さらに昨今では他施設との連携も求められ、相談対応、カンファレンスや合同訓練など、自施設内だけではなく地域全体で活動しています。