妊婦健診

妊婦健診について

 妊婦健診では、胎児超音波検査を行います。健診時には4Dエコーを行なっております。
当院で分娩予定の方にはエコー画像をDVDに録画してお渡ししています。

※赤ちゃんの写真は許可をいただいている方のみ掲載しております。

妊婦健診スケジュール

  • 妊娠8~23週       4週間に1回
  • 妊娠24~35週      2週間に1回
  • 妊娠36週~       1週間に1回

 健診時は毎回助産師が指導・相談を行なっています。分からない事、不安な事があればお気軽にご相談下さい。

妊娠8週~

分娩予定日を決定して、妊娠届け出を当院から発行します。
母子手帳、受診券の交付をご案内します。妊娠初期ではエコー検査は膣から行います。

妊娠12週~

妊娠12週~のエコー検査イメージ

妊娠初期検査(採血、腟分泌物検査、子宮頸がん検査)を行います。
母親学級について説明、ご案内します。
特別な場合を除いて今後はお腹からエコー検査を行います。

妊娠24週~

妊娠24週~のエコー検査イメージ

妊娠初期検査(採血、腟分泌物検査、子宮頸がん検査)を行います。
母親学級について説明、ご案内します。
特別な場合を除いて今後はお腹からエコー検査を行います。

妊娠36週~

妊娠36週~のエコー検査イメージ

産道細菌検査を行います。
B群溶連菌(GBS)の有無を確認するため培養検査を行います。
内診検査を行い、子宮口が開大していないかどうかをチェックします。

妊娠36~40週

妊娠36~40週のエコー検査イメージ

赤ちゃんの心音とお腹の張りを観察するため、ノンストレステストを行います。

※ノンストレステストとは・・

 お腹の張り(以下 子宮収縮と言います)がない状態で、お腹に分娩監視装置(子宮収縮と赤ちゃんの心拍を測る機械)を付けて、赤ちゃんの胎動と心拍数、子宮収縮の状態を確認し、赤ちゃんの元気度を見ます。検査時間は大体40~60分くらいです。

出生前遺伝学的検査をお考えの方へ

 出生前検査の中でも、赤ちゃんの染色体や遺伝子の検査を行う場合を遺伝学的検査と呼びます。羊水検査や絨毛検査のように赤ちゃん自身や胎盤となる細胞を採取し染色体を直接検査することで確定診断を行う確定検査と、採血やエコー所見もしくはその組み合わせにより先天性疾患の可能性(確率含む)を評価する非確定検査に分類されます。
 遺伝学的検査をお考えの方は、詳細について出生前遺伝カウンセリングのなかで情報提供を行っております。遺伝カウンセリングに年齢制限などはありません。

<当院で可能な赤ちゃんの遺伝学的検査>

  • 羊水検査(羊水染色体G分染法) 妊娠15週から
  • 妊娠初期胎児超音波マーカー検査(FTS; First trimester screening)
  • NIPT(非侵襲性出生前遺伝学的検査、いわゆる新型出生前検査)

NIPT(非侵襲性出生前遺伝学的検査、いわゆる新型出生前検査)について

 当院は日本医師会の出生前検査認証制度による認証を受けたNIPTの認可施設です。臨床遺伝専門医・出生前コンサルト小児科医が在籍し出生前検査に対応しております。
NIPTは妊娠9週以降に採血した母体の血液を用いた遺伝学的検査です。母体血中に含まれる赤ちゃんのDNAを調べる検査で、従来の非侵襲的検査(羊水検査のようにお腹に針を刺したりせず、採血や超音波検査を用いて間接的に赤ちゃんの染色体を検査する方法です)に比べて精度が非常に高いのが特徴です。赤ちゃんの13、18、21番の染色体数が正常であるかどうか検査をします。胎児の性別はわかりません。
検査を希望される方は必ずご夫婦で遺伝カウンセリングを受けていただくことが必要です。特別な事情がありご本人のみで遺伝カウンセリングをご希望の場合はお申し出ください。NIPTが可能な場合がございます。

下記の出生前認証制度等運営委員会のウェブサイトをご参照ください。

NIPTについて

検査対象
  • 妊娠9週から16週で分娩予定日が判明している方
  • ご夫婦で遺伝カウンセリングを受診可能で、ご夫婦の同意が得られた方
  • 35歳以上など年齢の制限はありませんが、母体年齢が低下するほど検査の精度が低下します。遺伝カウンセリングで詳細に説明いたします。
  • 単胎・双胎(双子)のいずれでも検査可能です。
  • 他院かかりつけであれば紹介状を持参可能な方
検査結果

陽性・陰性・判定不能のいずれかとなります。判定不能であった場合、再検査で結果が判明する可能性があれば無料で再採血が可能です。
結果が陽性(染色体疾患の可能性が高い)と診断された方は確定検査(羊水検査)を行う必要があります。陽性・判定保留の結果の場合はその後の対応につきまして再度ご相談いたします。

検査の流れ

当院かかりつけの方は妊娠初期に無料遺伝相談の希望の有無を確認しておりますので、遺伝カウンセリングならびに出生前検査希望である旨をお伝えください。ご予約をお取りします。
他院かかりつけの方は主治医の先生に当院で出生前検査をご希望の旨をお話ししご依頼ください。当院医療連携科より予約をお取りいただけます。
遺伝カウンセリング終了後、ご希望があれば採血検査を行います。結果は2週間後に予約をお取りし結果開示いたします。必ずご夫婦でご来院ください。ご夫婦で最低2回の受診が必要となります。

検査料金について

全額自費診療になります。検査結果が陽性であった場合の確定検査(羊水検査)の費用については検査費の自己負担はありませんが、羊水穿刺手技に伴う入院費・検査費は自己負担となります。詳細につきましては遺伝カウンセリング予約・受診の際にご確認ください。

当院分娩予定のかかりつけの方
再診料740円
検査料60,000円
採血料370円
合計61,110円
(税込67,220円)
※当院かかりつけで分娩予定の方は、遺伝カウンセリング料金は無料です
他院かかりつけの方
初診料2,880円
検査料60,000円
遺伝子カウンセリング料10,000円
採血料370円
合計73,250円
(税込80,580円)

お腹の赤ちゃんの遺伝相談(出生前遺伝カウンセリング)を受け付けています

 当院では安心して妊娠中、分娩前後の生活を送っていただくために、赤ちゃんに関する遺伝相談(出生前遺伝カウンセリング)を受け付けております。遺伝に関する専門の産婦人科医(臨床遺伝専門医)が、妊婦さんとご家族のさまざまなご相談に応じております。

曜日月曜日~金曜日 13時00分~16時00分 随時
(手術、検査などで対応できない時間がございます)
料金当院出産予定の方であれば健診料、受診料以外に特別な費用は頂いておりません。
相談例・高齢出産だけど自分や赤ちゃんは大丈夫だろうか
・持病があるけど妊娠出産に影響はないだろうか
・家族に生まれつきの病気を持った人がいるけど胎児と関係がないのだろうか
・出生前診断についてお話を聞いてみたい、検査の希望がある
・妊娠中に薬を飲んでしまったけど大丈夫だろうか  など

出生前遺伝カウンセリングについて

 赤ちゃんが何らかの疾患を生まれつき持っていた場合、先天性疾患という呼び方をします。先天性疾患をもつ赤ちゃんは、全出生数の3~5%とされ、妊娠中に先天性疾患がないかどうか診断するために検査を行うことを出生前診断といいます。
 出生前診断はお母さんの安心・安全な妊娠分娩管理や児赤ちゃんの疾患を早期発見することで適切な分娩形式の選択・養育環境の整備といった目的のため行われます。代表的な出生前診断には胎児エコーや羊水検査が挙げられます。
 近年では新しい技術の登場により出生前診断は多様化し、胎児エコーで発見することができる先天性疾患(一部の胎児奇形)だけではなく、染色体・遺伝子の変化に伴う先天性疾患も発見、診断されるようになりました。
 誰もが産まれてくる赤ちゃんが元気に生まれ、健やかに育ってほしいと願っています。産まれてくる赤ちゃんについて様々なことが気にかかり不安になることも自然なことです。出生前遺伝カウンセリングでは赤ちゃんに関するお父さん・お母さんが抱く不安や問題に専門のスタッフがご相談に応じております。個人の考え、価値観を尊重し、正確な情報提供によりご家族の理解を深め、不安や悩みの解消を目指します。