院長あいさつ
皆さま、日頃より市立函館病院をご支援いただき、心から感謝申し上げます。私たちは地域のニーズに応える事を常に念頭に置き医療を提供してまいりました。
その一環として2024年4月から「夜間こども急患室」を開設し、小児の一次救急(症状が軽く緊急性が低い軽症患者対して行う救急医療)を函館医師会から引き受ける形で始めました。毎日19時から24時(最終受付は23時半)まで、小児の内科疾患を診察しております。当初は従来の夜間急病センターを訪れる患者さんもおりましたが、時間が経つにつれその数も減り、徐々に定着してきたのではと考えております。
加えて、10月1日からは当院保育施設「市立函館病院 愛児園」において、病児保育を開始いたします。お子様が病気やケガで集団生活が困難な場合、保護者の皆さまが安心して仕事が続けられるよう、専門の看護職員や保育士が見守る環境でお子様をお預かりいたします。対象は生後6か月から小学校6年生までの児童で、定員は3名です。
現在、函館市は急速な勢いで人口が減少しており、当院もこれまで通りに職員数を確保できないのではないかという懸念に直面しております。人手不足はそのまま質の低下に繋がります。従って他施設による医療の継続が困難となった場合に、上で述べた様にすぐに代わりを勤められなくなるかもしれません。
しかし当院はそうならないよう、一人一人の職員の労働生産性を高めようと、今、積極的にデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めています。具体的には、スマートフォンや生成AIを用い、業務の徹底的な効率化を図っています。
市立函館病院は、これからも地域医療の最後の砦として、持続困難となった医療体制を引き続き行えるよう努めてまいります。皆さまのご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2024年9月
病院長 森下 清文
主な経歴 | 昭和57年 札幌医科大学卒業 平成13年 札幌医科大学助教授 平成15年 ヘルシンキ大学客員教授 平成30年 市立函館病院院長 |
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指導医・認定医・専門医 | 日本心臓血管外科学会認定 国際会員 日本胸部外科学会認定 特別会員 日本血管外科学会認定 特別会員 |