腎臓内科

 市立函館病院は道南地域の中核病院の一つでありながら、常勤の腎臓内科医が不在でありました。2023年4月に弘前大学医学部附属病院からの派遣により腎臓内科外来が開設され、これまでどおり泌尿器科の先生方のお力も借りながら、腎臓病の専門的治療の導入/継続、慢性腎臓病患者の保存期腎不全治療、院内からのコンサルテーション対応などに積極的に取り組んでおります。

 日本腎臓学会によれば、全国には約1,330万人の腎臓病の患者さんがいると報告されており、およそ国民の10人の1人が腎臓病を有している計算になります。ご存じのように腎臓病は重度に進行するまで症状を呈さないものも多く、診断された時点では既に治療の介入ができない病期に進んでいることがしばしばあるため、早期介入が極めて重要です。具体的には、症状がない段階でも検尿異常(尿潜血・尿蛋白)は必発ですので、健診結果あるいは定期検査などで異常がみられた患者さんがいらっしゃいましたら積極的にご紹介下さい。

 また、残念ながら進行してしまった腎臓病には腎代替療法(血液透析・腹膜透析・腎移植)を導入する必要がありますが、これらの各療法の具体的な選択説明にも力を入れておりますので是非ご利用下さい。

 今後も院内各診療科のみならず、糖尿病内科、泌尿器科といった地域のかかりつけ医の先生方との連携をさらに強化し、当診療圏における腎臓病治療に貢献して参りたいと思います。尿蛋白から腎移植まで、当腎臓内科外来にお気軽にご相談ください。

診療予定

受付時間午前8時30分~11時30分
午後

外来診察表

令和5年4月1日より

午前10時~14時
出張医
午後
※第一水曜日のみ(院内紹介、連携予約、入院中外来)

スタッフ紹介

村上 礼一(むらかみ れいいち)reiichi murakami

主な経歴

平成12年 東北大学医学部卒業
平成19年 弘前大学大学院修了
平成28年 名古屋商科大学大学院マネジメント研究科修了

指導医・認定医・専門医

日本臨床腎移植学会認定 腎移植認定医
日本移植学会認定 移植認定医
日本腎臓学会認定 認定専門医
日本透析医学会認定 指導医、透析専門医 
日本外科学会認定  認定専門医
日本医師会認定 認定産業医
経営管理学修士