リハビリ技術科
当院リハビリテーション部門は、2011年から集中治療室および救命救急病棟に入床された超急性期の患者様を対象に、年末年始を除く土日・祝日におけるリハビリテーション提供体制を整備しました。早期から効果的で質の高いリハビリテーションを提供することで、患者さんの日常生活能力の回復を支援しております。現在は、理学療法士 21名、作業療法士 12名、言語聴覚士 7名が在籍しております。
当院リハビリ技術科 理学療法部門では、日本理学療法士協会認定の“認定理学療法士臨床認定カリキュラム教育機関”として登録されています。現在、当院で受講可能な領域は、脳卒中、運動器、スポーツ理学療法、循環、呼吸です。各領域の開講の詳細、受講申し込みについては、下記よりご確認をお願いします。
実績
理学療法2022年度実績
理学療法依頼件数 3376件
診療科別実績
理学療法部門においては、運動器疾患、脳血管疾患、神経難病、がん患者に対する理学療法をはじめとし、多発外傷、心停止後症候群、人工呼吸器装着症例、ECMO装着症例、心大血管術後症例、急性心筋梗塞などの集中治療室、救命救急病棟に入室する重症度の高い患者様に、早期から介入を行っております。
作業療法2022年度実績
作業療法依頼件数 1665件
診療科別実績
作業療法部門においては、手の外科専門医の指導のもとハンドセラピーの対応に力を入れており、医師からの処方箋がある場合はスプリント作成を行っております。また、入院中患者様の病院内生活の自立度を高めるため、装具や自助具の選定を行っております。患者様の生活能力を引き出し、積極的に病棟看護師との連携を図ることにより、自宅退院への支援を行っております。また、認知症やせん妄患者に対する介入も強化しております。
言語療法2022年度実績
言語療法依頼件数 1244件
診療科別実績
言語療法部門においては、脳血管疾患や神経変性疾患による言語障害、高次脳機能障害のリハビリテーションに加えて、人工呼吸器離脱後、がんや心大血管手術後に偶発的に発生する嚥下障害のリハビリテーションも行っております。特に、摂食・嚥下リハビリテーションの領域においては、リハビリテーション専門医による嚥下内視鏡検査や嚥下造影検査の結果をもとに、食事開始の可否や安全な食事形態の選択、姿勢調整や介助方法の提案などに積極的に介入し、誤嚥性肺炎の予防に努めています。また、人工喉頭やその他AAC(補助代替コミュニケーション)を用いたコミュニケーション練習を行い、社会参加の支援も行っております。
業績
2021年
学会
- 内川 友裕:長期人工呼吸患者のせん妄が及ぼす影響 第30回日本呼吸リア・リハビリテーション学会学術集会
- 村梶 慶太:当院における転移性骨腫瘍症例の転帰に関わる要因調査~緩和ケア科、リハビリテーション科によるチーム医療の現状、自宅退院率改善への課題~:第4回がん・リンパ浮腫理学療法研究会 学術大会
- 三島 史也:入院リハビリ,緩和ケア科介入を行った骨転移症例の転帰に関わる要因調査:日本緩和医療学会 第3回北海道支部学術大会
- 工藤 和善:皮膚移植を必要とする重度の蜂窩織炎を合併した肝細胞癌患者へのリハビリテーション経験:第20回日本褥瘡学会北海道地方会学術集会
- 工藤 和善:整形外科病棟でリハビリテーション介入時期に発生した褥瘡に関する調査研究:第20回日本褥瘡学会北海道地方会学術集会
講演
- 山下 康次:呼吸障害理学療法ガイドラインと今後の展望:第31回日本呼吸リア・リハビリテーション学会学術集会 シンポジウム
- 森山 武:がんのリハビリテーション算定から10年 〜これからの課題〜:第4回がん・リンパ浮腫理学療法研究会 学術大会
- 森山 武:がんのリハビリテーションの問題点・模擬カンファレンス・がんのリハビリテーション問題点の解決:日本理学療法士協会 がんのリハビリテーション研修会
論文投稿・書籍執筆
- Takeshi Moriyama:Safety of rehabilitation interventions for patients with hematologic diseases associated with low blood counts—verification focusing on blood cancer:Jornal of Physical Therapy Science 2021:33(10):761-766
- 山下 康次:理学療法ガイドライン 第2版 第17章 呼吸障害 間質性肺炎:監修 公益社団法人 日本理学療法士協会
2020年
学会
- 村梶 慶太:当院における骨転移性腫瘍症例に対するチーム医療の現状:第6回 道南理学療法士学術大会
- 湯浅 敦智:急性冠症候群患者の不安抑うつ状態と運動機能および運動耐容能との関係:第26回 日本心臓リハビリテーション学会学術大会
- 湯浅 敦智:心臓血管外科手術後のリハビリテーション進行に与える因子の検討:第47回 日本集中治療医学会学術集会
- 髙橋 恭平:経カテーテル的大動脈弁留置術後のせん妄症例の検討:第26回 日本心臓リハビリテーション学会学術大会
2019年
学会
- 森山 武:末梢神経障害、倦怠感に対するリハビリテーション:第13回 日本緩和医療薬学会
- 森山 武:血球低値にてリハ中止基準適用となった血液疾患症例のリハ介入状況、ADL障害、有害事象に関する調査検討:第6回 がんサポーティブケア学会
- 森山 武:血球低値を呈する血液疾患のリハ介入状況・ADL障害、有害事象に関する調査検討:第6回 日本予防理学療法学会
講演
- 山下 康次:当院集中治療室における早期離床・リハビリテーションの試み:第69回 日本病院学会
- 森山 武:肺がん・大腸がん・骨転移のリハビリテーション:青森県民公開講座
- 竹田 昌広:足病変予防の理学療法研修会 北海道会場(講師):日本理学療法士協会主催
スタッフ紹介
所属学会等 | 人数 |
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札幌医科大学保健医療学部臨床教授 | 1名 |
博士(保健学) | 1名 |
修士(保健学) | 3名 |
修士(工学) | 2名 |
日本集中治療医学会 | 3名 |
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 | 5名 |
所属学会等 | 認定資格等 | 人数 |
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日本理学療法士協会 | 内部障害専門理学療法士 | 1名 |
運動器専門理学療法士 | 1名 | |
神経専門理学療法士 | 1名 | |
呼吸認定理学療法士 | 5名 | |
循環認定理学療法士 | 2名 | |
代謝認定理学療法士 | 1名 | |
運動器認定理学療法士 | 1名 | |
褥瘡・創傷認定理学療法士 | 1名 | |
日本心臓リハビリテーション学会 | 心臓リハビリテーション指導士 | 4名 |
日本褥瘡学会 | 日本褥瘡学会指導士 | 1名 |
日本胸部外科学会 日本呼吸器学会 日本麻酔科学会 | 3学会合同呼吸療法認定士 | 5名 |