入院設備・過ごし方

入院中の食事について

 入院中の食事は、治療に必要な栄養素を確保しつつ、化学調味料を極力使用せず、素材本来の味を引き出す調理法に心がけています。
 一般食は厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」に基づいた塩分設定で提供され、特別治療食は各種ガイドラインに従っています。自宅や外食に比べると薄味に感じることがありますが、治療の一環としての重要性を優先しています。
 なお、食べ物の持ち込みはご遠慮いただき、取り残しの食事は食中毒の原因となるため禁止しています。

入院時食事療養費の標準負担額(1食につき)
区分標準負担額(1食あたり)
一般(下記以外の方)510円
 住民税非課税世帯 (70歳未満の方)、低所得者II(下記I以外の70歳以上の方)90日までの入院  240円
過去1年間で90日を超える入院  190円
低所得者I (下記※1に該当する70歳以上の方)110円
令和7年4月1日現在

※1 低所得者Iとは、世帯主および国保被保険者全員が住民税非課税で、それぞれの所得が必要経費等を差し引いたときに0円になる世帯の方(年金の場合は収入金額が80万円以下)。

部屋の設備について

 テレビ(BS視聴可能)、冷蔵庫、コンセントは有料です。
 ご使用の際は床頭台備え付けのICカセットをデイルームに設置してある販売機でチャージ(入金)してご使用ください(チャージは千円札のみ利用可能)。残額については1階のICカセット精算機で精算できます。
 テレビ・ラジオなど使用の場合はイヤホンをご用意のうえご使用ください。

※壁付きのコンセントは医療用です。絶対に使用しないでください。

洗濯について

各階(3~6階)に設置してある洗濯機をご使用ください。なお、現金でのご使用はできませんので、ICカセットでのお支払いとなります。

  • 利用時間:6時00分~20時00分
  • 洗濯:1回 100円 ※洗剤はご持参ください
  • 乾燥:1回/60分 50円
洗濯室(洗濯機、乾燥機、水道)

入浴について

時間帯は、浴室入口の掲示をご覧ください。

浴室

消灯について

 消灯時間は、21時00分です。

携帯電話について

 院内では、電源を切るかマナーモードに設定し、極力通話は控えてください。通話可能な場所でも、周囲に配慮し、マナーを守ってご利用ください。充電操作は自身で行える方に限ります。充電する際は床頭台のコンセントをご利用ください。
 なお、携帯電話の使用禁止場所は、以下のとおりです。
・診察室内 ・検査室内 ・ECU ・ICU ・人工透析室 ・病棟処置室 ・分娩室 ・重症者近傍
 また、1階・2階では無料Wi-Fiが利用可能ですが、病棟では利用できません。ただし、モバイルWi-Fiルーターの持ち込みは可能です。

せん妄について

せん妄とは、体の不調、手術の後、薬が体に合わない、環境の変化、持病などが原因で起こる脳の一時的な不調です。ぼんやりする、時間や場所の感覚が鈍くなる、そわそわして落ち着かない、幻覚が見える、怒りっぽくなる、つじつまが合わないことを話すなどの体調変化が見られます。認知症と間違われやすいですが全く異なり、原因が改善することで元に戻ります。

 せん妄になりやすい方は、高齢の方、お酒の量が多い方、認知症や普段から物忘れが多い方、視力低下や難聴がある方、以前せん妄になった経験のある方はせん妄になりやすいとされています。

 せん妄予防には、ご家族や慣れ親しんだ方との会話は大きな安心となります。入院中も普段通りの生活を維持することが大切です。慣れ親しんだ物(時計、カレンダー、ラジオ、写真など)、趣味の道具など患者さんが安心できるものをお持ち込みいただくことも予防につながります。

詳しい内容はリーフレットを使用し、入院後説明させていただきます。
お困りのことがありましたら、ご遠慮なく看護師にお尋ねください。

医療安全について

 当院では患者さんに安心して入院生活を送っていただくために、全職員が医療安全を推進しており、下記の対策を行っておりますので、ご理解、ご協力をよろしくお願いいたします。

患者さんを取り違えないために

 患者さんの誤認を防止するために、氏名・ID番号が記載された患者さん個人を認識するリストバンドを装着して頂きます。検査や注射・点滴、輸血などを行う際、リストバンドでご本人であるかの確認させて頂くほか、お名前(フルネーム)と生年月日の確認も行っています。場合によっては何度もお尋ねすることがありますが、誤認防止のためでありますのでご理解ください。

暴言・暴力・迷惑行為

 院内での暴言・暴力・セクハラ・許可なき撮影などの迷惑行為が行われた場合、患者さん・ご家族、職員の安全確保のため退院退去・警察に通報など迅速に対応いたします。

安全な入院生活を過ごすために

 当院では、患者さんが安全・安心して入院生活を過ごすために、果物ナイフ・ハサミ等の刃物・鋭利物のほか、火気(ライター等)、アルコール飲料(ノンアルコールビール等の類似するものを含む)やタバコ(電子式・加熱式を含む)の持ち込みをお断りしております。

転倒・転落を防止するために

 入院中は足腰の筋力低下や気分がすぐれないことで、スリッパやサンダルでの歩行は転倒のおそれがあります。内履き(シューズや上履き・運動靴)を準備しお履きください。
 ベッド上での立ち上がりや、ベッド・ベッド柵から身を乗り出すことで、転落するおそれがありますので、お止めください。
 患者さんの病状によっては、転倒・転落防止用具を使用する場合も想定されます。患者さん・ご家族と相談し同意頂いたうえで使用を検討しますが、緊急を要する場合などによってはご家族へ説明する前に使用し、その後の報告となる場合もありますので、ご理解のほどお願いいたします。

入院中の注意事項

持参薬
  • 事前に薬剤師または看護師から持参の説明を受けた場合は、お薬をお持ちください。
    ※お薬手帳をお持ちの方は、必ずご持参願います。
  • 持参薬が入院中に無くなった場合には、医師の判断により当院より処方しますので、看護師へお申し出ください。
  • 原則、入院中は、他の医療機関でお薬をもらうことはできません。
貴重品
  • 当院では、患者さんの貴重品はご自身で管理していただくようお願いしております。万が一、紛失や盗難が発生した場合でも、当院では責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
  • 貴重品の持ち込みは最小限とし、必ず床頭台のセーフティボックスに保管し、施錠してください。セーフティボックスの鍵は、紛失しないよう常に身につけていただきますようお願いいたします。
外出・外泊

 原則として入院中の外出・外泊は認めておりません。

謝礼

 固くお断りしております。

禁煙

 院内・敷地内全面禁煙です。火災等の防災管理上の観点からも、全面禁煙にご協力ください。

院内放送

 緊急時や業務連絡などで院内放送を流すことがあります。

災害時について

 防災について十分な対策をしておりますが、万一の場合には病院職員が誘導しますので、指示に従ってください。避難にあたっては、下記の事項にご注意ください。

  • 大切なものは身につけること。(余裕がある場合)
  • 身近にある履き物を履くこと。
  • 濡れタオルを持つこと。
  • 患者さんはお互いに助け合い、先を争うことなく落ち着いて行動すること。
  • 病室、病棟から避難した後は、再び火災現場など(危ない場所)に戻らないこと。
  • エレベーターは絶対に使用しないこと。
病室および病棟移動のお願いについて

 当院は急性期病院として、早急に入院治療を行わなければ生命に重篤な危険のある方を1人でも多く受け入れるため、病状が安定したと医師が判断した患者さんにつきましては、昼夜を問わず病室や病棟を移動していただく場合がございますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。