臨床工学技士のお仕事紹介
Episode.1 ダヴィンチ業務
臨床工学技士の業務は医療機器をメンテナンスしたり、取り扱うお仕事です。地域や病院によって臨床工学技士の配置数に偏りがあり、業務内容も施設によって違うのが現状です。
当院では2022年9月からダヴィンチ(ロボット手術支援)を用いた手術を開始し、臨床工学技士も機種導入から参加し現在に至ります。ダヴィンチは通信ケーブルを繋いで少し離れたところから医師が操作することで繊細な手術を行う装置です。ロボットは4本を腕を持っており、複雑な手術を安全に行うことができます。
それでは、臨床工学技士がどのようなお仕事をしているのかご紹介いたします。
①機器の配置とケーブル類の接続
ダヴィンチは使用する装置が多く、様々なケーブルを接続することで連動して動作します。手術の種類によって異なる機器のレイアウトに合わせて適切な配線計画を立てます。
ご自宅の家電製品のケーブルはぐちゃぐちゃになっていませんか?整理整頓ができていれば線が切れるリスクは低下します。
ドライヤーと電子レンジを同時使用した時にブレーカーが落ちたことはありませんか?そうならないような対策を立てます。
②使用前の動作確認
手術の前日にはダヴィンチの装置が全て通信で連動しているか、エラーが出ていないかなど必ず動作確認を含めた使用前点検を行います。
当日に装置に不具合があったら手術ができなくなってしまうからです。
前日、故障に気付ければ対策が立てられます。また、コードが一本断線するだけで安全に治療ができないため確認を怠りません。
➂トラブル対応
手術中、機器に不具合が生じたときは我々臨床工学技士がすぐに対応致します。
原因を探り装置が継続して動けるのか、修理が必要なのかを判断し、医師や看護師と共に協力して解決します。
患者さんが少しでも安心して治療を受けられるようにスタッフ全員で日々努力しております。