リハビリ技術部スタッフのお仕事紹介

当院のリハビリ技術部スタッフは、理学療法士23名、作業療法士12名、言語聴覚士9名(令和6年10月現在)が在籍しています。
患者さんの病気や障害に応じて、専門の療法士が最適なリハビリテーションを提供いたします。
本記事では、それぞれの療法士の特徴を説明します。

理学療法士(Physical Therapist: PT)

理学療法士は、ケガや病気により身体に障がいを持つ人や、治療によって障がいが予測される人に対して、基本動作能力の回復や維持、障がいの悪化予防を目的とした運動療法や物理療法を用いて、自立した日常生活を支援する医学的リハビリテーションの専門職です。

具体的には、ストレッチ、筋力トレーニング、寝返りや起き上がり、歩行など日常生活に必要な動作の運動を行います。心臓疾患、呼吸器疾患、外科手術後などでは、医療機器を確認しながら運動療法を行うこともあります。

作業療法士(Occupational Therapist: OT)

作業療法士は、病気やケガの直後から開始し、将来の生活を見越しながら、その時の症状に応じて、身体と精神の基本的な機能改善を援助するとともに機能低下を予防します。大きく分けて3つの能力を維持改善することを目標としています。

  1. 運動や感覚・知覚、心肺機能、精神機能・認知機能などの心身機能の基本動作能力
  2. 食事やトイレ、家事など日常で必要となる活動の応用動作能力
  3. 地域活動への参加、就学、就労などの社会的適応能力

治療内容は、急性期には食事、トイレ、室内移動など、基本的な動作練習を行います。回復期には服や靴の着脱練習、調理や掃除などの 家事練習、買い物練習などを行います。

言語聴覚士(Speech-Language-Hearing Therapist: ST)

言語聴覚士は、病気やケガで話す、聞く、食べることに困難を抱える方の治療を行います。
様々な症状に対して、検査・評価に基づいた発声・発語練習、摂食・嚥下(食べる・飲み込む)練習、認知機能練習を行います。
治療においては、病気や事故、発達の障害で損なわれた機能に対し、専門知識を活かした治療を行い、自分らしい生活を遅れるよう支援します。
食べることが困難な場合は、口の周りの筋力運動や舌運動などを行ない、再び食事ができるように治療します。
失語症、聴覚障害、ことばの発達の遅れ、言語コミュニケーションに問題を抱える場合は、検査・評価を通して問題の本質を明らかにし、練習や指導、助言、援助を行います。

失語症患者さんのリハビリイメージ
口周りの筋肉の体操のイメージ