『心臓血管外科』新しいステント治療「TBE」「TAMBE」
この度、当院心臓血管外科では、大動脈瘤に対する最新のステントグラフト治療である「TBE(Thoracic Branch Endoprosthesis:胸部ブランチ型ステントグラフト)」および「TAMBE(ThoracoAbdominal Branch Endoprosthesis:胸腹部ブランチ型ステントグラフト)」を導入し、患者さんにより安全で低侵襲な治療を提供できるようになりました。
大動脈瘤治療の新たな選択肢「TBE」「TAMBE」とは
大動脈瘤は、心臓から全身に血液を送る大動脈の一部が瘤(こぶ)のように膨らんでしまう病気です。破裂すると命に関わるため、適切な治療が必要です。近年では、開胸・開腹手術に比べて体への負担が少ない「ステントグラフト内挿術」が広く行われています。
しかし、従来のステントグラフトでは、大動脈から分岐する重要な血管(頭や腕、内臓、足などに血液を送る血管)を覆ってしまう場合があり、その場合は治療が困難でした。
「TBE」および「TAMBE」は、これらの分岐血管を温存しながら大動脈瘤を治療できる、画期的なステントグラフトです。ステントグラフト本体に分岐血管用の穴や枝が設けられており、瘤を治療しつつ、分岐血管への血流を確保することができます。これにより、より多くの患者様がステントグラフト治療の恩恵を受けられるようになりました。


当院のTBE治療実績と地域医療への貢献
「TBE」については、北海道内では当院と札幌にある大学病院の2施設が施設要件をクリアしております。
当院では、すでに12例のTBE治療実績があり(2026年〇〇月〇〇日現在)、これまで治療が難しかった患者さんにも、より安全で低侵襲な治療を提供することが可能になりました。
TAMBE治療への取り組み
「TAMBE」は、さらに複雑な胸腹部大動脈瘤に対応するステントグラフトであり、その導入にはより厳格な施設要件が求められます。当院は、北海道・東北地方でTAMBE治療を実施している数少ない医療機関の一つであり、TAMBE治療にも積極的に取り組んでおります。
当院心臓血管外科では、患者さん一人ひとりの状態に合わせた最適な治療を提供できるよう、最新の医療技術の導入に積極的に取り組んでいます。大動脈瘤でお悩みの方、またはセカンドオピニオンをご希望の方はお気軽にご相談ください。