輸血・細胞治療センター

 市立函館病院 輸血・細胞治療センターでは、『適正輸血の推進』『確実・迅速な輸血検査』『正しい輸血情報の収集と提供』を基本目標として掲げ、輸血を行う前に必要な血液型検査や交差適合試験などの検査や、輸血に使用する血液製剤(赤血球液、新鮮凍結血漿、濃厚血小板)・血漿分画製剤(アルブミン製剤)の管理を行っています。また、手術の前に自分の血液を採血して保存しておく「自己血」の管理や、造血幹細胞移植に用いる「末梢血幹細胞」の採取や管理も行っています。ほかにも、新しい輸血に関する情報の院内啓蒙、輸血副作用発生状況の確認と管理、特殊な血液型の患者様への説明など、輸血や細胞治療に関わる業務全般を行っています。

 

業務体制

 センター長以下、認定輸血検査技師2名を含む専任の臨床検査技師5名で業務を行っています。休日や祝祭日も、輸血・細胞治療センター専任の臨床検査技師が業務にあたっており、より安全な輸血療法が行えるよう取り組んでいます。

輸血機能評価認定施設(I&A制度認定施設)

 市立函館病院は2015年から輸血・細胞治療学会による輸血機能評価認定施設(I&A制度認定施設)であり、適切な輸血管理が実施され輸血の安全が保証されている施設と評価されています。今後も「安全で安心」な輸血療法が行えるよう、輸血・細胞治療センターのスタッフ一同、精進していきたいと思っています。

業務内容

輸血管理業務

・輸血用血液製剤(赤血球液、新鮮凍結血漿、濃厚血小板など)の発注

・アルブミン製剤の発注

・輸血用血液製剤の管理・供給・使用確認

・アルブミン製剤の管理・供給・使用確認

・新鮮凍結血漿の融解

・輸血前検体保管

・輸血副作用発生状況の把握と管理

輸血検査業務

・血液型検査(ABO式、Rho(D)式 など)

・不規則抗体検査

・交差適合試験 など

自己血輸血関連業務

・自己血の管理・供給・使用確認

移植関連業務

・末梢血幹細胞の採取・管理・供給・使用確認

・バンクから届いた骨髄液や臍帯血の管理・使用確認

・骨髄バンクドナーから採取した骨髄液の管理・引き渡し

その他

・輸血療法委員会の事務局

・院内への情報提供