RI部門

RI(核医学)検査とは

 RI検査とは目的の臓器や組織に集積する薬剤に微量の放射性物質をくっつけた放射性医薬品を投与し、薬剤から放出される放射線を専用のカメラで捉えて画像化する検査です。別名核医学検査やシンチグラフィとも呼ばれます。

 放射性物質を体内に投与しますが、放出される放射線はわずかで、時間の経過とともに弱くなる性質があるほか、尿などとして体外へ排出されます。被ばく線量に関しては検査内容にもよりますが、CT検査など他の放射線検査と比べ、特に被ばくが多い検査ではありません。  当院ではSPECT装置1台を保有し、30種類を超える検査を取り扱っております。なお、核医学検査の一種であるPET検査は当院では実施しておりません。

検査の流れ

1. 検査受付

検査当日は1階12番放射線科受付に指定された時間までにお越しください。その後RI検査室へご案内いたします。

2.放射性医薬品の投与

RI検査室にて数ml程度の放射性医薬品を静脈に注射します。
※皮下に注射する場合や2~3個のカプセルを服用していただく検査もございます。

3.撮影

放射性医薬品が目的の臓器や組織に集積するのを待ってから撮影を行います。

投与後すぐに撮影を開始するもの、数時間後に撮影するもの、2~3日後に撮影するものなど、検査により投与から撮影までの時間は異なります。 また、複数回撮影を行う検査や2回注射する検査もございますので、詳しくはお尋ねください。

撮影の際、撮影する箇所付近の金属及び使い捨てカイロはすべて外していただきます(例えば頭部の検査であれば、入れ歯・補聴器・メガネ・ピアスなどは外していただきます)。その後検査装置のベッドに寝ていただきますが、このときカメラが体のすぐ近くまで接近します。

撮影時間は検査により異なりますが、 20 分~ 45 分程度の検査がほとんどです。長時間の撮影になりますが、撮影中は体を動かさないようお願いします。また検査によっては数十分間腕を上げたままで撮影する場合もございますので、ご協力をお願いいたします。

RI検査を受けていただく際の注意事項

  • 検査(または注射)予定時間に遅れますと他の方の検査にも影響が出てしまいますので、 必ず注射・検査予定日の指定された時間に遅れないようお願いいたします。予定時刻にお見えにならない場合は、検査時刻を大幅に変更したり、検査が実施できなくなったりいたしますので、万が一遅れる場合は必ず病院へご連絡をお願いいたします。
  • 使用する放射性医薬品はすべて特注品で、有効期限は当日限りです。そのため検査は完全予約制となっております。注射・検査予定日に何らかの事情で検査を受けられなくなった場合は必ず予定日の2日前(平日)までに病院までご連絡いただきますようお願いいたします
    一部の検査では検査薬を海外から取り寄せる関係で、2日前よりも早く締め切らせていただく場合がございます。検査予約時の説明にご注意ください。
  • 事前の連絡なく検査を受けなかった場合、もしくは患者さま都合で検査が実施できなくなった場合は、検査薬代(検査内容にもよりますが、およそ1万~10万円程度)を請求させていただく場合がございますのでご注意ください。
  • 妊娠している可能性のある方、授乳中の方は放射性物質が胎児または赤ちゃんへ移行する可能性があり、原則として放射性医薬品を投与しないことが望ましいので、事前に医師または RI 検査室の担当者にお知らせください。
  • その他不明な点・不安なことがありましたら遠慮なく担当者にお尋ねください。