一般撮影
一般撮影室について
一般撮影とは、X線を使用して身体の内部を映し出すレントゲン写真のことを言います。X線が身体を透過することで、胸部・腹部レントゲン写真では肺、心臓、体内の臓器などを観察し、骨のレントゲンでは骨折や骨の腫瘍、関節炎、リウマチ疾患など、様々な診断を行うことが可能です。撮影は部位や患者さんの状態により、立った状態、椅子に座った状態、ベッドに寝た状態で適宜行います。
受付から検査までの流れについて
- 12番受付に外来基本票を提出していただきます。
- 外来患者さんの一般撮影対象者は、受付番号券のみを持ち、順番が来て番号を呼ばれるまで12番受付でお待ちいただきます。
- 歯科撮影、乳房撮影、骨密度検査に関しては、外来基本票を返却いたしますので、それを持って各検査室前にお向かいください。順番が来たらお名前でお呼びしますので、それまで検査室前でお待ちください。
- 入院患者さんは、全ての検査でお名前をお呼びしますので、呼ばれるまで12番受付でお待ちください。
※検査内容によっては順番が前後する場合がありますので、ご了承ください。
※受付番号は受付順の番号ではありません。必ずしも番号順に呼ばれるわけではありませんのでご注意ください。
※金属類(ネックレス、ヘアピン、ブラジャー等)やボタン等のプラスチック類、シップやカイロ等も外していただくことがありますので、ご了承ください。
乳房撮影(マンモグラフィ)
乳房もⅩ線を使用して撮影するのですが、乳がん腫瘤と正常の乳腺組織のⅩ線吸収差はわずかであり、そのわずかな差を検出するには通常のⅩ線撮影で用いられるエネルギーよりも弱いエネルギーで撮影しなければなりません。このため、乳房専用の装置で撮影します。
検査
検査では乳房を上下や斜めに圧迫して(はさんで)撮影します。乳房を圧迫することによる利点としては、以下のことがあげられます。
・乳腺組織の重なりが分離され、病変部が見やすくなる
・体の動きによるボケが減少する
・被ばく線量が減少する。
また、乳房は卵巣から分泌されるホルモンによって影響を受けます。排卵後から月経が始まる頃までは乳房がしばしば硬くなったり痛みを感じたりします。この時期でも検査に支障はありませんが、生理が始まって2~3日後から一週間ぐらいの、乳房が柔らかい時期に検査を受けると圧迫による痛みは緩和されます。
当院の装置
2017年3月よりトモシンセシス(3Dマンモグラフィ)撮影が可能な装置を導入しました。トモシンセシス撮影を追加しても乳房を挟む回数は従来の撮影と変わりません。また、低線量撮影技術や個々の乳房に合わせた最適圧迫機能を搭載しており、これまでよりも痛みが少なく低被ばくでの検査が実現されています。

トモシンセシス
Tomography(断層)とSynthesis(合成)を合わせた言葉です。当院の装置ではX線管球が-25°~+25°の範囲を移動する間に25回の撮影を行い、収集された情報は再構成され1mmスライスごとに表示させることができます。今まで乳腺の重なりなどによって隠れて見えなかった病変が観察しやすくなりました。


マンモトーム生検
細胞診やほかの検査ではっきり診断がつかない場合、疑わしい病変が良性か悪性なのかを診断する組織検査が必要になります。マンモトーム生検は、乳房を切開することなく乳腺組織を採取することが出来ます。検査の後には3~4㎜ほどの傷が残るだけです。入院も必要ありません。
当院の装置はステレオバイオプシー検査機能も備えており、このマンモトーム生検を行うことができます。